カーネルのソースコードを読むときには、猫でもわかるC言語、みたいな本を読むはめになったし、アセンブラがわからないときには、初めてのMASM、だっけな、そんな本を読んだ。検索エンジンの勉強をするのに線形代数の理解が必要だと知ったけど、大学レベルの数学なんて全然わからなくって最終的には、数学入門という新書を読むことになった。英語を使う必要が出て、結局一番役にたったのはネイティブなら子供のときに身につける英会話とかいう本だった。あと、忘れてしまった中学生の英語をなんちゃら、みたいな本も読んだ。これは、喫茶店とかで読むのが正直言って、恥ずかしかった。でも数時間で一通り学校で習った英語を思い出すことができて有意義な時間だった。物理学で大学院まで行ったのに、もうすっかり物理のことは忘れていて、・・・いや、忘れたんじゃないまともに勉強してなかっただけ。そのときも忘れてしまった高校の物理を思い出す本、みたいな本を必死で読んだのであった。
そういう過程から学んだのは、自分が何を分からないかということにはちゃんと向き合って正直になるべきであろうということと、それに対して、余計なプライドは捨てて、本当に簡単なところから手をつけるほうが結果的には、自分にとってはそれが近道だったりするという教訓だった。この、何を分からないということにはちゃんと向き合うというのは意外と大変で、時には、小学生とか中学生で習ったようなことすらちゃんと理解できてないとか忘れてしまっているという現実を直視させられることになる。